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2024.10.30
後期の電気実務が始まりました。
保護協調の考え方と地絡継電器の試験方法
前期は,鹿児島県電設協会会員のみなさまのご協力を頂いて,電気工事業のことについて学ばせていただきました。
後期は,九州電気管理技術者協会のみなさまに,保守・保安業務に関することについてご講義いただきます。
今回は,保護協調の考え方と地絡継電器の試験方法についてご講義いただきました。
保護協調とか地絡継電器とか言っても,電気関係の仕事や勉強をしている方でなければ分からない用語だと思いますので簡単に説明させていただきます。
地絡継電器は,変電所や大電力を利用する需要家の受電設備(キュービクルなど)の中に設置されている機器です。
その働きは,地絡(大地に電流が流れ出ること)を検出して遮断器に電路を遮断するための信号を出すことです。そのため,とても大切な安全装置といえます。
イメージとしては,自宅の分電盤に入っている漏電ブレーカー(漏電の検出と電路の遮断を行う機器)の漏電検出の部分です。漏電が起こると火災などの重大な災害につながるように,送電線や配電線が地絡してしまうと非常に危険な状態になってしまいます。その状態を瞬時に回避するための機器が地絡継電器です。
少しずつダイヤルを回していきます。
資格もとったので,職場で扱うことになるかもしれません。しっかり勉強しておきます。
地絡継電器に試験装置の結線をしています。
結線は難しくありません。初めてでも簡単にできました。
PAS(気中開閉器)下にあるGR(地絡継電器)
PAS(気中開閉器)下にあるGR(地絡継電器)を試験しています。本校の実習設備では開放型キュービクルのそばに設置してあります。
地絡継電器です
キュービクルです
学校やコンビニエンスストアの近くで見かけたことがありませんか?
漏電遮断器、アンペアブレーカー、配線用遮断器が入っています
ご自宅にも必ず設置されていますね。
時々ブレーカーが落ちることがあるかも知れません。